当放射線科には、一般撮影装置・X線TV装置・CT装置・MRI装置・骨塩定量測定装置・ポータブル(回診用一般撮影装置)・外科用イメージがあります。
一般撮影には、FPD(Flat Panel Detecter:フラットパネルディテクタ)を採用しています。
FPDは従来のX線撮影と比べて、X線照射量を最大約40~50%低減可能で、さらにX線の感度が高いので、X線照射量を減らして撮影しても十分な画像が得られます。
また、従来のX線撮影では、撮影方向を変えるごとにカセッテと呼ばれる板を入替なければならなかったのですが、FPDではカセッテを入替る必要がありません。
また、従来のX線撮影と比べて撮影してから画像が見られるまでの時間も短縮され、1人あたりにかかる撮影時間が全体で約30%程度短縮できました。
骨塩定量測定装置は、骨の構成要素であるカルシウムやミネラル成分の量を測定し、骨粗鬆症(こつそしょうしょう)の診断と薬剤・栄養・運動療法などの治療効果を判定するたに必要な検査ができます。
CT装置は、2018年5月に機種変更を行い、80列マルチスライスCT(キャノンメディカル)を導入しました。マルチスライスCTは一度に複数枚のデータを収集することができ、従来のCTでは苦手とされていた冠状断面等の処理も可能で、診断的価値が高い画像を提供します。機種変更前の16列CTに比べても撮影時間が約3分の1程度に短縮されました。
患者さまにより精密で低侵襲の検査をご提供できるようにしております。
MRI装置は、永久磁石型を導入しております。閉塞感の少ないオープンデザインにより、閉所が苦手な方にも負担が少なく撮影を受けていただけます。
CT・MRI検査は予約制とさせて頂いておりますが、なるべく患者様のご都合にお応えできるように配慮いたします。また、緊急の場合は直ちに対応できる体制整備も行っております。
また、フィルムを使わないPACSシステムを導入しております。診療現場に配置された画像観察用高精細液晶モニターを使って診療を行い、過去画像の検索等が容易に行えますので、検査結果が瞬時に表示されます。
近隣の病医院の先生方からの検査依頼にも対応いたしますので、当院放射線科まで遠慮なくご連絡ください。
当院の診療放射線技師は5名で、地域の皆様に信頼される病院をめざし、安心して検査を受けていただけるよう日々業務に取り組んでおります。
コニカミノルタ社製FPD
富士フイルムヘルスケア社製MRI
キャノンメディカル社製80列マルチスライスCT